11.内なる女との出会い

前回、夢に出てきた女のことを書きましたが、 彼女が再び現れたのでした。   眠りの淵は冥府の入り口。 ある夜、私は夢とも現実ともいいがたいところに私は居ました。   彼女は、月の光に白い顔を照らされな…

10.甘美な夢

ある日の夜、不思議な夢を見ました。   私は真っ暗闇の中にいました。 でも、不思議と恐怖感はありません。   何か暖かくて柔らかい粘膜のようなものに包まれている感じ。 例えて言うなら、母の子宮の優しい…

9.なぜ愛する人を求める?

この頃の私の心境は複雑でした。 上手くいかない婚活を辞めてしまおうかと思う一方、 誰かがなんとなく恋しい。そんな日々でした。   愛に対する諦めと渇望の間で揺れ動いていました。   その当時の様子を次…

8.自分の最愛の人は自分自身?

ある春の日、私は数か月前にテレビドラマで見たワンシーンを 思い出していました。   そのシーンは『下町ロケット』の何気ないある場面です。 町工場の経営者である主人公佃(阿部寛)が人工心臓弁の開発で 苦戦していた…

7.だれかに寄り添いたくて

前置きが長くなってしまいましたが、 この話はここからが本題です。   私はいつの間にか最愛のパートナーを求めていました。 前のお付き合いで「自分は結婚する資格がない」と思っていましたが、 かといって、両親の「孫…

6.死にかけた心

前回は、夢破れて帰郷したことをお話しましたが、 その後、しばらく自宅療養のような生活をしていました。   私は当てもなく実家に帰って来たものの、 漠然とした不安を抱えながら日々を過ごしていました。  …

5.M先輩

私が大学を卒業するころは、就職氷河期でして、 希望する会社に就職するのは大変な時代でした。   それにもかかわらず、見通しの甘かった私は、 十分に就職活動の準備をしていませんでした。   そんな、私に…

4.気品ある人

ところで、私はプロではないのですが、 個人的に四柱推命を研究しています。   そして、当然の流れとして、 私自身の人間性の分析ツールとして、 自分自身を何度も鑑定しています。   四柱推命は生まれた生…

3.女の光と影

前回は私の母親についてお話しましたが、 今回は親戚の女性について語りたいと思います。   私には9つ上の女のいとこがいました。 初めて会ったのが、9歳の夏でした。   私は、小学3年生の夏休みを 東京…

2.母の記憶

前回、女性とのお付き合いと 縁遠いことをお話いたしましたが、 それでも、私の人間性に重要な影響を与えてくれた 女性たちとの出会いはありました。   彼女たちからの得たものは、とりもなおさず、 後にお話する「内な…