4.気品ある人

ところで、私はプロではないのですが、

個人的に四柱推命を研究しています。

 

そして、当然の流れとして、

私自身の人間性の分析ツールとして、

自分自身を何度も鑑定しています。

 

四柱推命は生まれた生年月日から割り出される、

八つの文字(干支)で構成される「命式」を

解釈するわけですが、

その中でも、生まれた日から割り出される、

「日干」が最も重要です。

 

「日干」はその人の最も基本的な性質を表しており、

甲、乙、丙、…の10種類に分けられます。

 

私はその中で「辛」というアライメントを

持っています。

「辛」は、砂金、珠玉、貴金属に例えられ、

性格は温厚、繊細で、争い事を好まず、

高い美意識を持っています。

基本的にこの属性の方は、上品な方が多いようです。

 

私自身が上品かどうか分りませんが、

なぜか、気品がある方に惹かれることがよくあります。

そして、「その人のようにありたい」と思うことがあります。

 

私が今までに出会った女性の中で、

もっとも品格があると感じたのは、

大学時代の恩師であるT先生でした。

 

私は18歳のときに、地元の高校を卒業し、

故郷を離れて、ある大学の文学部に進学しました。

今思えば、四半世紀程前のことになります。

 

私は後に哲学科のT先生のゼミに入ることになりました。

 

T先生は大学では哲学科の助教授でしたが、

大変お美しく、男性中心の先生たちの中で

異彩を放っておられました。

先生の気品のある言動と学問への愛情は

約20年後の今でもよく覚えています。

 

先生はまた、とても気さくな方で、

時々、ゼミの後でお茶会をしてくださったり、

また、時には、ゼミ生のみんなを誘って、

合宿という名目で旅行に連れて行ってくれたりしました。

 

当時の私は、サークル活動とアルバイトばかりやっている

不勉強な学生でしたが、いつも優しく接してくれました。

また、私が書いた専門外の拙い卒業論文も

「よく書けています」と褒めてくれました。

 

今でも当時の先生の面影が忘れられず、

私の潜在意識の中に、強く刷り込まれているようです。

女装をしているときに気が付くと、

かつての先生のイメージを追いかけていることが

よくあります。

先生のお姿は一つの理想像です。

 

いつの日か、また、

先生と精神世界の先人たちと語ることができれば・・・。

今日はこの記事を書いていて、

そんなことを思いました。

クロスドレッサー、自己探求家。 趣味で小説も書いています。 最近は、仏教と現代物理学の関連について研究しています。

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