弱った心が思うもの

前回、投資を始める理由として、

社会からリタイヤしたいからということを

お話いたしましたが、

本当のところはそれだけではありません。

 

私は「隠遁生活を送りたい」と思う一方で、

「人生を変えたい」、「もう一度勝負がしたい」と

思っていました。

いや、むしろ、こっちの気持ちのほうが

強かったかもしれません。

 

私は家族に「ギャンブルなんか嫌いだ」と言っていますが、

その一方で、勝負事に挑んでばかりいたような気がします。

例えば、人生をかけて、無理な大学入試や資格試験を受けたり、

転職活動や独立開業で夢みたいなことばかり言ってきました。

投資をやろうと考えたこともそうです。

言っていることと、やっていることが違っています。

 

これは、パチンコと競艇が大好きな

私の父親の影響が強いと思います。

残念ながら、血は争えないようです。

 

しかしながら、その当時の私は、

気持ちがすっかり弱くなっていました。

何ひとつポジティブなことを考えられなくなり、

すべてにおいて逃避的でした。

 

さらに、このころから徐々に手洗いが止まらなくなり、

強迫性神経症の症状が出始めていました。

(前にも書きましたが、この症状は、

女装生活が深まるに連れ一時ひどくなってゆきました。)

 

私は、このままではいけないと思いました。

何とか強いメンタルを手に入れようと考えました。

 

私は、まず、中村天風のある自己暗示法を試しました。

やり方は非常に簡単で、夜寝る前に、

鏡の前の自分に向かって、「お前信念強くなる」と言い聞かせ、

朝起きたときに、「私は信念が強い」と言うだけです。

この方法は、シンプルな割には、

結構効き目があるようで、私の心は少しだけ楽になりました。

 

ちなみに、最近、人気YouTuberのQさんが

この方法を紹介されていました。

非常に簡単な方法なので興味のある人は試してみて下さい。

 

また、この時期は森田療法にも関心がありました。

森田療法の発想は、感情と行動を明確にわけるもので、

湧き上がる不安な感情を「あるがまま」で受け入れつつも、

なすべき行動はしっかりやるというものです。

 

こちらは、一人で実践するのは、

私にとっては難しく、残念ながら挫折してしまいした。

 

今にして思うと、少しアプローチが

間違えていたような気がします。

強くするより前に、癒すほうが先決でした。

 

私の心の深い部分も、実はそう思っていたようで、

私は無意識のうちに癒しを求めるようになっていました。

クロスドレッサー、自己探求家。 趣味で小説も書いています。 最近は、仏教と現代物理学の関連について研究しています。

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