誰もがパラレルワールドに行ける

近頃、現代物理学の量子論に注目が集まっていますね。Youtube動画もたくさん投稿されています。

さて、この量子論について、私もお話してみたいと思います。

物理学の世界では、電子や光といったナノレベルよりも遥かに小さく微細なものは、粒子と波動の両方の性質を持っていると言います。これは、誰も観測していないときは、波として移動しているのですが、一度、誰かが何らかの観測装置で見てみると、ある地点の飛んだ粒子の姿に確定してしまうということです。

ところで、波であった電子や光が、ある地点の粒子として確定してしまうとはどういうことでしょうか?

ここでいう波は、平たくいえば、「確率の波」のようなものです。ある場合にはA地点、ある場合にはB地点、ある場合にはC地点…というように、どこに粒子が観測されるか確率的に説明ができるということらしいです。

そして、粒子がA地点に観測される世界、B地点に観測される世界、C地点に観測される世界…が平行して存在すると考えるのが、多世界解釈と呼ばれる考え方です。

この考え方によれば、我々の存在する宇宙も同時平行的に無数に存在するとも考えられます。これが、平行世界というものです。

それでは、小説やアニメのように、並行世界にワープしてみたいと思う人もいるかと思いますが、私は、特殊な宇宙船に乗らなくても、人は皆、無数のパラレルワールドをワープしながら生きているんじゃないかと思います。むしろ、ワープするというよりも、「世界を選択している」といった方が正確かもしれません。

例えば、10分後に、あなたは何か本を読んでいるかもしれませんし、外を散歩しているかもしれませんし、昼寝をしているかもしれませんし、カレーライスを食べているかもしれませんが、そのような可能性の世界が重なりあって存在しているにもかかわらず、あなたはただ一つだけの世界を選び出して観測しているということになります。

我々は瞬間の連続を生きています。そして、それぞれの瞬間から無数の平行世界が分岐しています。無数の瞬間、無数の分岐、そして無数の選択。これらが、我々が生きているということなのだろうと思います。

この選択の連続という、私たちの生きている現実に、希望の世界を実現するヒントがありそうです。

希望の世界にたどりつくには、小さな選択の積み重ねが必要なのだと思います。どんな些細な選択でも、よりポジティブな方を選ぶ、そして、それを地道に積み重ねてゆく、この小さな積み重ねが望みの世界を実現する最短の方法のような気がします。

あなたも、この機会に平行世界について考えてみてはいかがでしょうか?

クロスドレッサー、自己探求家。 趣味で小説も書いています。 最近は、仏教と現代物理学の関連について研究しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です