13. 「予言、ふたたび」 小説『レイト・サマー』第6章 -あるオートガイネフィリアの物語-

 

この場には男と我々のみが残された。

「申し訳ありませんでした。不快な思いをさせて」と男が私に言った。

 男は、細身のシャツとネクタイの上に白衣を着た、科学者然とした白髪の紳士だった。顔立ちは西洋人のように彫りが深く、総じてハンサムと言って良かった。また、顎鬚たちの態度からすると、組織の中では相当な実力者であるらしかった。

「あなたは?」と私は彼に対して率直に問いかけた。

「申し遅れました。当財団の専務理事の金崎です。あなた方を連行したのは、我々の私設諜報機関の者たちです。ずいぶん手荒なお連れの仕方になったようで大変申し訳ありませんでした」と彼は謝罪した。

 我々は、どうやら丁重にここに連れられる予定であったらしい。実際は拉致のような連行のされ方だったが、それは手違いであったようだ。とは言え、手厚い出迎えで連れて来られようが、乱暴に連れて来られようが、得体の知れない組織の謎の施設に連れて来られるという点では違いがなかった。

「一体、何なのですか?あなた方は」と私は言った。他にも言いたいことは山ほどあったが、実際に出たのはこの言葉だけだった。

 そのとき、横にいた女の子が突然口を開いた。「金崎のおじ様?」

「美和子ちゃんかい?どうしてこんなところに?」と男は少し驚いた表情で言った。

 女の子は彼が親しい存在であることに気付くや否や、彼に抱き着いて泣き出した。

「こんなところでおじ様に会えて本当に良かった。今まで本当に怖くて、不安で…」

「本当に怖かったんだね。もう安心だよ。落ち着いて」と金崎は彼女の昂った感情を解きほぐすように抱擁を受け止めていた。私がその様子を見ているのに彼女が気付くと、すぐさま彼から離れて、少しはにかんだ表情を見せた。

「こちらは金崎博士。母の古くからの友人よ。私のことも小さい頃からよく知っているのよ」

「彼女がオムツをしている頃からね」と金崎は彼女の説明にそう付け足した。

「もう、おじ様ったら、嫌だ」と女の子はそう言って顔を赤らめた。

「夏木医師がこの組織で研究をしていたことはお聞き及びと存じますが、私は彼女の同僚といいますか、共同研究者でした。彼女とは公私ともども親しくしておりましたので、ここにいる娘の美和子さんのこともよく知っているというわけなのです」と金崎博士は言った。「それはさておき、今回ここにお越しいただいた理由を私から改めてご説明させていただけないでしょうか?まあ、ここで立ち話も何ですから、場所を変えましょう。お部屋を用意しております」

「分りました。お話を伺いましょう」と私は彼に答えた。

 正直に言えば、説明などどうでもよかった。がさつに説明されるにしろ、丁寧に説明されるにしろ、結果は同じであるように思えたからだ。私が彼らに聞かれたくないことをいろいろと聞かれ、精神構造を分析し尽され、最後はゴミのように廃棄されることが目に見えていた。私はこの施設から一刻も早く出たいと思っていた。しかし、女の子がこの人物を信頼しきっており、そのことを言いにくくさせていた。金崎博士の真意が分らない以上、女の子の身の上も安全とは限らない。私は彼女の身を守ることを義務であるかのように感じていたため、彼の提案に乗ることにした。

 博士の案内で、私たちはエレベータの地下二階から地上一階に上がり、すぐそばの応接間に通された。部屋の中は壁や床、ソファーやテーブルは白でそろえられ瀟洒な印象を与えていた。部屋の片隅に置かれた観葉植物が緑色の葉を茂らせ、白い部屋の中で程よいアクセントとなっていた。壁には現代アートの抽象絵画が数点掛けられていた。我々が、部屋の中央にあるソファーに座ると、程なく女性秘書がコーヒーを差し入れ、すぐに退出した。

 ソファーには、金崎博士、女の子と私の三人が座っていた。私の前に博士が座り、右側に女の子が座る恰好であった。

「それでは、あなたをここにお連れした理由を説明しましょう」と金崎博士が口を開いた。

「すみません、説明の前にこちらから逆にお尋ねしてもよろしいでしょうか?」と私は博士に問いかけた。

「ええ、構いませんよ。ここに来るに当たって、あなたが数多くの疑問を持たれるのは当然のことです。可能なことは何でもお答えしますよ」博士は柔和な表情で答えた。

「私たちをここに連れてきた髭の男が私のことを『特異体質』と言いましたが、これはどうゆう意味ですか?あの方法で夢見を何度もしていると、普通は気がおかしくなると彼らは言っていましたが」

「それは、あなたがあの技法の欠陥に対して非常に高い耐性をお持ちであるということです。一回だけあの方法で夢見を行っても精神衛生上特に問題は起きません。ただし、繰り返すとなると話は別です。通常、三回目以降は現実世界での認知能力が著しく低下し、五回も繰り返せば重度の認知症と同様の症状を発症し、やがて死に至ります。我々が開発した『夢見の技術』は素晴らしい可能性を秘めていますが、この技術を用いて繰り返し施術した場合、施術者の精神をやがて破壊してしまうという致命的な欠点があります。しかしながら、あなたは何度も夢見を行っているにもかかわらず、そのような症状は全く出ていないと見受けられます。私たちは数多くの被験者を見てきましたが、このような例はあなただけです。そういう意味であなたは特異と言えるでしょう。そのあなたの特異性にこそ、『夢見の技術』の大きな欠陥を直すための大きなヒントが含まれている可能性が大いにあるのです。特別な性質を備えたあなたに是非ご協力いただきたいというのが、ここにお連れした理由です」

「通常の人間なら、やがては精神が壊れてしまうっておっしゃいましたが、その『致命的な欠点』って一体どういうものですか?」

「この『夢見の技術』というのは、脳内に仮想現実を構築して、施術を受ける者にもう一つの世界を体験してもらうというものです。便宜的に『夢見』という言葉を使っていますが、目覚めている時とほぼ同じ感覚を得られるという点で、通常の夢とは次元が違います。脳内世界の有り様は施術を受ける者により千差万別なのですが、現実さながら-あるいは現実以上―の質感あふれる世界を体験できるという点では同じです。通常、人は主観的に感じたフィーシビリティーにより現実と非現実の区別を行います。言い換えれば、自らにふさわしい「現実」を選ぶのです。仮に、仮想空間に現実以上の確からしさを感じたとすると、現実と非現実の関係が逆転します。すなわち、脳内現実がその人の現実となるのです。ここでひとつ問題があります。今の我々の技術では、そうした場合の離脱システムがありません。ひとたびそのような「もっともらしさ」の罠に堕ちれば、通常は脳内現実を永遠にさまようことになります。しかしながら、あなたは脳内の迷宮をさまようことなく仮想現実と我々のいる現実とを自由に行き来している。ここにその罠を克服する大きなヒントがあると考えています。

「非現実から安全に戻ってくる方法が確立されていないのにもかかわらず、何度も現実と非現実を往復している私が特異なのは分りました。しかし、技術の改善に協力してくれって言われても、脳味噌をほじくり返されるようなことはちょっと

「実際はご協力といってもそれほど大変なことではありません。ただ、私のヒアリングを受けていただく、基本的にはそれだけです」

「とりあえず、話は分かりました。協力するかどうかは少し考えさせて下さい。ところで、私とここにいる美和子さんは、ここにくる途中で巨大な施設を見てしまいました。そこにはたくさんの冷凍保存カプセルのようなものがありました。そのお話からすると、あの中に格納されているのは、亡くなられた被験者の方々なのですか?」

「あれを見られたのですね」と博士は表情を曇らせながら続けた。「ご推察の通りです。あれは被験者の方々の肉体を冷凍保存しているものです。肉体を冷凍保存する傍らで、意識を回復させる方法を研究しているのですが打開策が未だ見いだせていないのが実情です。それに当組織での研究を中止したにもかかわらず、このような意識を失った方々が現れるのが後を絶ちませんでした」

「それはどうしてですか?」

「夏木医師です。彼女が独自に臨床試験を継続していたのです」

「それでは、さっき我々が見た冷凍処理をされていた人たちは?」

「夏木医師のクリニックの患者だった方々です。当組織の諜報機関が、表向きは失踪という形にして、意識を失った肉体を秘密裏に回収していたのです。力石課長、つまり、先ほどの顎鬚の職員がその業務の主担当です。彼女が我々に背を向け施術を繰り返していたため、被害者が増え続けていた。早くやめてほしかったというのが本音です」博士は力なく答えた。彼が答えたのは、間違いなくこの組織の最も暗い部分であった。おそらく本当は答えたくなかったであろう。

「そんなことなら、研究の継続を許していいはずはない。なぜ力づくでも止めさせなかったですか?」と私は博士に再び問いかけた。

「たしかに、彼女の活動を一刻も早く止めたほうがよかったのかもしれません。しかしながら、彼女の言うことにも一理あったのです。夏木医師はもう少し臨床データがそろえば問題解決糸口が見いだせると考えていたようです。一方で、我々は抜本的なアプローチの変更が必要であると考えていましたが、研究が一向に進んでいない実情では、我々に彼女に研究を止めろという資格はありませんでした。それに、我々は彼女には申し訳ないことをした。この技術開発のいわば「罪」の部分のみを彼女に着せ、組織から追い出してしまった。そして、共同研究者の私と総裁は今もなお、のうのうとその地位を保っている。そういうわけで、彼女の活動を黙認せざるを得なかったのです」博士は硬い表情でそう答えた。

 私の質問は空気を重々しいものにしてしまったようだった。金崎博士が遠くを見るような悲しい目つきをしていた。また、傍らに座っていた女の子は頭をうなだれて黙っていた。私はこれまでの質問を少し後悔した。

 しばらくして、金崎博士が再び口を開いた。

「あなたをここにお連れした理由をご説明いたしましたが、実は、私がこうしてあなたと話しているのには別の理由もあります」

「別の理由?」

「それはあなたにお力添えをするためです」

「それはどういうことですか?」

「あなたにもう一度夢を見ていただけるようにすることです」

 金崎博士の発言に対してしばらく言葉が出なかった。私の望みに対する的確な符合であったからである。もう一度だけでいい、麻里子に会いたい、それが切実な願いであった。博士はその願いを的見事に汲み取っていた。夏木医師が予言したとおり、私が旅に出ているとするのなら、私がここにたどり着いたのは必然であるように思えた。

「博士、なぜ、僕の願いを?」

「実は、夏木医師は自らが力石課長たちに囚われる前に、私にメールを送っていたのです。あなたの力になるように、と」

「おじ様ったら、素敵」女の子が半ば興奮ぎみにそう言った。

「君のママのご希望なら、聞かないわけにはいかないだろ」と博士は、目くばせしながら女の子にそう言った。

「あなたは夢の中で大切な人と出会ったが、意見の行き違いにより会うことができなくなったと聞いています。この理解で合ってますでしょうか?」と博士は私に問いかけた。

「ええ、おおむね合っています」と私はそう答えた。

「もしかして、その人が何か提案をしてきて、あなたが拒否した?」

「その通りです」

「やはり、そうですか。夏木医師も指摘しているかもしれませんが、あなたの顕在意識は潜在意識からのメッセージを強く拒絶しているようですね。夢の世界が失われてしまったわけではなく、それはずっとあなたの中にあり続ける、しかし、あなたは見てみぬふりをしている、ということです。それがあなたの有する例の特異性と強く関連しているのかもしれません。簡単に言えば、あなたの心の殻は異常なほど硬いということでしょうか。しかし、被験者の中にはあなたより心の壁が強固な人はいくらでもいる。彼らは異常な症状を発症しているが、あなたは平気だ。そうすると、やはりそこにはあなた特有の思考の型があるのだと思います。いずれにしろ、あなたが夢の世界で見たことや聞いたことを受け入れることが肝心です。急ぐ必要はありません、少しずつでもいいから受け入れること。そうすれば、その大切な人とも再会できるでしょう」

「受け入れるといっても、どうやって」

「しばらく、私のカウンセリングを受けていただくということになろうかと思います。表向きはあなたへの調査のみを行うという形を取りますが、実質はあなたのための対話も含まれます。幸い、私が専任であなたに付き添うことで上の了解を取り付けました。あなたは近くの山荘でバカンスがてらリラックスして面談を受ければいい。湖の近くでとてもいいところですよ。それと、夏木医師の身柄も私の管轄下です。すぐに彼女が釈放されるよう取り計らいます」

「そうですか、そういうことなら、博士の研究にご協力します」

私と博士の意見は一致した。私が『夢見の技術』の問題解決のために調査を受け、その代わりに私が再び麻里子に会えるようカウンセリングをしてもらうということだった。彼に任せればひとまずそれ程不快な思いはせずに済みそうだった。それに彼に身を委ねれば麻里子に再び会えそうな気がした。それならば、私としても異存はなかった。取引成立である。

「ところで」と博士が切り出した。「ここで何かお食べになってはいかがでしょうか。ちょうど、ランチタイムも近づいてきましたし」

 そう言われれば、昨晩作りかけのスパゲッティ―を放置して着の身着のまま騒動に巻き込まれて以来、私は何も食べていなかった。

「いいですね。せっかくですから」と私は博士の提案を快諾した。

我々は、応接室でそのまま食事をした。食事は博士の秘書が作ったサンドウィッチだった。質素なランチだと思ったが、この日は極端に空腹だったこともあり、ひどく美味く感じられた。

その後、我々は食後のお茶を楽しみながらしばらく歓談した。昨晩から続いた緊張状態から解放されたこともあって、ひどく愉快な気分でひとときを過ごした。我々は月並みな世間話から、女の子の幼少期の話まで様々なことを話した。そして、一通り話題が尽きると、博士は自らの専門分野について話出した。

「桐野さん、私はこの組織に入る前は、とある大学病院の精神科で勤務医をやっていたのですよ。そこで一時期、森田療法を研究しておりました」と金崎博士が私に言った。

「森田療法って、何週間も病院に閉じ込められて、薬も飲ませてもらえずに『自分がなすべきことをなせ』って厳しく指導される治療法ですか?」と私は博士に尋ねた。

「実際には、軽度の患者には通院型もおすすめしていますし、薬も併用しています。世間で言われているほど恐ろしい療法ではありません。その森田理論には神経症患者は『生の欲望』が強いという考え方があります」

「『性の欲望』ってフロイトが言っていたような気がしますが」

「その『性』ではなく、ここでいう『生』は、生命の『生』です。フロイトが性衝動を理論の中心に据えたように、森田は生存欲を中心としているのです。この理論によれば、神経症患者の『生の欲望』は、いわば、完全性への志向というべきものです。これが強いと不完全であることが受け入れられない。そうなると、不条理なことが多いこの現実世界では、自らの「完全であるべきだ」という信念が強迫観念と化し、極めて不都合な状況に陥ってしまう。具体的には、対人恐怖のあまり、大勢の人の前で話せなくなるとか、汚染恐怖のために、公共のトイレでは蛇口も触れなくなるなど、様々な症状で苦しむことになります」

「私もそう言う症例は、たまに聞きますね」

「しかしです、そうゆう神経症患者の中には特異な能力を持つ者も多い。ところで、ドストエフスキーはお読みになったことはありますか?」

「ええ、『罪と罰』ぐらいは」

「そのドストエフスキーは癲癇の発作に苦しみながら数多くの傑作を生みだした。あの吃音者が自らの内圧に抗いかねて吹き出したような言葉は常人では書けない。そう思えませんか?神経症を患っているというというだけで社会的な不適合者の取り扱いを受けてしまいがちですが、実はその生のエネルギーは通常人よりもずっと高いのではないか?適切な場所さえ与えれば、それは高く天まで舞い上がるのではないか?私はそのように考えております。」

「たしかにそうですね。凡庸な私にとってそれはうらやましい限りです。それ相応の苦難はあるにしても」

これは単なる社交辞令ではなかった。私は本当にそう思ったのだった。

「凡庸かどうかは自分で決めるものではないですよ、桐野さん。直観的なことを申し上げるとあなたも特異です」と博士は私の顔を見ながら言った。

「夢見の技法への耐性という意味では特異でしょうけど」と私は言った。

「たしかにそうではありますが、これには、あなたが想像するよりも大きな意味があると私は思います」

「どういうことですか?」

「これから言うことは予言めいたことになりますが、よろしいですか?」

「ええ、言ってください。遠慮せずに」と私は言った。これで予言されるのは二度目である。耐性は十分できていた。どんなことを言われても簡単には動じない自信があった。

「予言めいたことと申しましても、これは私の独自の考えではありません。実は夏木医師が言わんとすることを私なりの解釈したものです」と博士は言った。「実は、彼女には不思議な力があって、会った人の考えていることが話を聞かなくても理解できたり、場合によってはその人の未来が読めたりすることができるようです。私も共同研究をする上で彼女の力に随分助けられました。そのこともあって、私は彼女の言うこの手のことをかなり信用しています。これから言うことはその彼女が先日あなたについて言っていたことです」

「彼女は僕の未来について何と?」

「いいですか、あなたは、ごく近い将来、新たな世界の主となる」と博士は言った。表情は真剣だった。

「…」

私は言葉に詰まった。正直に言って、何といっていいか分からなかった。「冒険の旅に出る」と言われた翌日には、「新たな世界の主」だ。私がなぜ突拍子もないことを彼らに言われるのか全く分からなかった。私のとなりで女の子も口をポカンと空けている。おそらく話についていけないということに違いなかった。彼らは根拠もなくファンタジーのような持論を強弁するという科学者にふさわしくない癖を持っているようだった。

「にわかには信じがたいかもしれないが、あなたはその力がある。あとはそうであることに自ら気付くだけでよい」と博士は興奮しながら言った。

「自分はそんな存在では」と私は口ごもった。

「あの夢の世界とこの現実を自由に行き来できるのは、後にも先にもあなただけだ。そんなことはあの技術の設計上あり得ないのです。あなたには特別な力があると解釈するしかない。これがおそらく真実なのです。ここから目を背けてはいけない。いいですか、自らの力を信じるのです。大丈夫、運命はあなたをあるべき場所へ導いてくれます」と博士は熱っぽく力説を続けた。

 私は決して神様のような存在ではなかった。たしかに完璧でないことがどうしても許せず、多少は博士の言う『完全性への志向』が強いのかも知れない。しかし、臆病で猜疑心が強く、愛の伝え方もよく知らない。そんな人間が世界の主になれば、その世界の被造物たちもさぞ難儀であろうと思った。この突拍子もない予言は、とてもではないが受け入れられなかった。この人物はどうかしている、私はそう思った。

クロスドレッサー、自己探求家。 趣味で小説も書いています。 最近は、仏教と現代物理学の関連について研究しています。

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