苦しさは言葉が作るもの

今日は心が苦しいときの処方箋について一つお話したいと思います。

このブログで度々書いてきましたが、8年くらい前が私の人生のどん底で、本当に心が苦しかった。なので、押しつぶれそうになった心をなんとかしたいと思っていろんなことを試してきました。

その中でとても役にたったことが2つあります。そのうちの一つは、大谷翔平も影響を受けていると話題の故・中村天風氏の自己暗示法で、もう一つは、Youtuberのヤギヒロキさんや占星術師のマドモアゼル愛先生が言っている、”苦しさを味わい尽くす”方法です。

今日は、後者の”苦しさを味わい尽くす”方法についてお話したいと思います。

皆さんも、仕事で、家庭で、いろんな苦しい体験をじかにされているのではないかと思います。とんでもなくキツいノルマを背負っていたり、上司にいつも叱責されていたり、借金返済で金策に苦しんでいたり、姑とそりが合わなかったり、…といろんな苦しさを背負ってらっしゃることかと思います。

そのような苦しさから逃げられるものなら、どこまでも逃げてしまっていいと思います。なにも痩せ我慢する必要はありません。でも、どうしても逃げられない場合もあります。そのときは今日お伝えする”苦しさを乗り切る方法”を試してみて下さい。

”苦しさを乗り切る方法”とは、言葉にすることなく、苦しさを味わい尽くすことです。
どっと押し寄せるような心を締め付けるような感覚に対して、「怖い」とか「辛い」とか言葉を発することなく、「ゔゔっ…」と唸るようにただ受け止める。ここで十字架にかけられたイエスのように両手を広げるのもいいでしょう。とにかく言語化する前の感覚を味わい尽くすのです。

このまま1~2分ほど、苦しい感覚を味わっていると不思議なことが起こります。
なんと、苦しい感覚がすぅーっと消えてゆくのです。

苦しさに苛まれそうになるたびに、この方法を使えば、かなり楽になるのではないかと思います。

実は、苦しい感情だけでなく、爆発するような喜びの感情でも同じような現象が起きます。
要するに、ポジティブなものであれ、ネガティブなものであれ、感情は言語化することによって起こるのです。本当に存在するのは事実だけ。うれしいとか、悲しいとかは人間が後付けしているだけです。

動物にトラウマはないと言います。それは彼らが言葉を持たないからです。
言葉が苦しさを作っているといってもよいと思います。
言葉は良くも悪くも力を持っています。よりよく生きるためには、言葉とどう付き合うかが私たちには求められているような気がいたします。

最後に、マザーテレサが残した(?)、有名な言葉で締めたいと思います。

「5つの気をつけなさい」
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

では、ごきげんよう。

クロスドレッサー、自己探求家。 趣味で小説も書いています。 最近は、仏教と現代物理学の関連について研究しています。

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