21.新たな旅立ち

私と璃子がひとつであることを意識するようになってから、

一つの気持ちが芽生えてきました。

 

それは、女として輝きたいということ。

これは、私の思いと言うよりは、璃子の思いです。

 

華麗なワンピースやスーツを着て、

高いヒールのパンプスをはいて街を歩いてみたい。

人々の視線を浴びてみたい。

 

そして、誰かの大きな愛で包まれること。

もっと簡単に言えば、女として愛してほしいということ。

 

これは私のとってはタブーであり、

今まで決して認めることができない思いでしたが、

今なら素直に受け入れることができます。

 

今まで男らしいことは何ひとつできずに、

悩み苦しみつづけてきましたが、

それは当然です。

だって、私の本質は璃子そのものなのだから。

 

璃子の声に従って愛されることを求めることは

同性との関係を持つことになることを

意味しているのかもしれませんが、

璃子がそれを望むのなら、仕方がないと思っています。

私は彼女の思いを全て受け入れてあげたいと思います。

 

これからの人生は選手交代。

男としての私は主役の座を璃子に譲り、

一歩退いて彼女を見守ってゆこうと思っています。

 

それが、本来生きたかった人生を歩むことに繋がると信じています。

 

禁じる者はだれもいない。

全てを背負う覚悟あれば、どんなことでもやってみればいい。

今はそう思えます。

 

私は璃子と出会ったおかげで、

本当の人生を取り戻すことができるかもしれないと思っています。

 

彼女との旅はこれからも続きます。

眼前に広がる自由の海を

彼女と共にどこまでも行きたいと思います。

クロスドレッサー、自己探求家。 趣味で小説も書いています。 最近は、仏教と現代物理学の関連について研究しています。

1件のコメント

  1. まるで。お二人の関係は、勾玉を彷彿とさせる関係性だと思いました。
    陰陽二つの、勾玉が、
    ようやく巡りあって、一つになるような。
    精神体の魂が、時空を超えて現れてきてくれたような。。。
    愛は、時空を越えるのだなと、思いました。
    瑠子さんの存在を受け入れる覚悟を決めた事は、彼女にとっても最大な喜びですよね。
    貴方の愛は、とても美しい。
    そう、思いました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です