「僕、可愛くなりたい」(2)

前回の続きです。
前回は、20歳のときの初女装の話をいたしましたが、それから、本格的に女装を始めるまで、約20年間の”潜伏期間”がありました。

その間、まったく女装していなかったかというと、そういうわけでもなく、他の人の手を借りて2回女装しております。

そのうち、1回は26歳の時。女装プレイができる今は無き新大久保のSMクラブに興味本位で行った時のことでした。

秘密厳守が絶対のお店でしたので、受付オフィスがとても分かりにくい場所にあり、たどりつくのも大変でした。間違えて隣の部屋をピンポンしてしまてしまい、上半身裸のお兄さんが出てきたのを覚えています(トラブルにならず済んでよかったです…)。

受付で年配の女性から希望するプレイの問診を受け、シャワーの後、ドレスルームに通されました。

その時は前髪パッツンのウィッグにメイド服のような衣装を身に着けていたと思います。この時初めて、ストッキングとハイヒールを履きました。「女性はこんなに窮屈なものを履くのか!?」と正直驚きました。とくにハイヒールはヒール高さ10cmぐらいのものを履いたので、まともに歩けません。優しい”女王様”の付き添いでようやく数メートル歩けた程度です。

このときは、本当に女性って大変なんだなって正直思いました。
女装するかどうかは別として、世の男性方に試しにハイヒールを履いてみてほしいものです。もう、ビックリしますから。きっと奥さんに優しくなれると思いますよ。

2回目は、32歳の時。
この時は、10年間暮らした東京を離れ、九州に戻っていましたが、友人と会う用事があったため上京した時のことでした。
「久しぶりに東京に行くのだから、変わったことがしたい」というのが理由でしたが、そこで女装を選ぶあたりが、もうすでに、”沼”に引きずられていたようです。。。

この時は、渋谷にあった、女装で撮ってくれるフォトスタジオのようなところでした。メイク兼フォトグラファーが女装さんでした。自分以外の女装さんと会ったのはこの時が初めてでした。

その時の写真がこれです。若いせいか、顔の男くささがあまり抜けておりませんが…。

このときは、どうしてもスーツが来てみたかったのですが、ちょっと小さめでパツパツになってしまいました。

今にして思うと、この後の8年間は”暗黒時代”で、この間は女装したいとも思いもしなかったですね。

それが、なぜ40歳にして女装するようになったかというと、簡単にいうとメンタルがおかしくなりそうになってしまったからです。女装することに一つの救いを見出そうとしていたのです。
このあたりの事情は、前に詳しく書いたので下記のリンク先を見てみてください。
https://mirror.room-of-rico.net/6-shinikaketa-kokoro/

以上、とりとめのない昔話でした。
それでは、また。

 

クロスドレッサー、自己探求家。 趣味で小説も書いています。 最近は、仏教と現代物理学の関連について研究しています。

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