8.自分の最愛の人は自分自身?

ある春の日、私は数か月前にテレビドラマで見たワンシーンを 思い出していました。   そのシーンは『下町ロケット』の何気ないある場面です。 町工場の経営者である主人公佃(阿部寛)が人工心臓弁の開発で 苦戦していた…

7.だれかに寄り添いたくて

前置きが長くなってしまいましたが、 この話はここからが本題です。   私はいつの間にか最愛のパートナーを求めていました。 前のお付き合いで「自分は結婚する資格がない」と思っていましたが、 かといって、両親の「孫…

6.死にかけた心

前回は、夢破れて帰郷したことをお話しましたが、 その後、しばらく自宅療養のような生活をしていました。   私は当てもなく実家に帰って来たものの、 漠然とした不安を抱えながら日々を過ごしていました。  …

5.M先輩

私が大学を卒業するころは、就職氷河期でして、 希望する会社に就職するのは大変な時代でした。   それにもかかわらず、見通しの甘かった私は、 十分に就職活動の準備をしていませんでした。   そんな、私に…

4.気品ある人

ところで、私はプロではないのですが、 個人的に四柱推命を研究しています。   そして、当然の流れとして、 私自身の人間性の分析ツールとして、 自分自身を何度も鑑定しています。   四柱推命は生まれた生…

3.女の光と影

前回は私の母親についてお話しましたが、 今回は親戚の女性について語りたいと思います。   私には9つ上の女のいとこがいました。 初めて会ったのが、9歳の夏でした。   私は、小学3年生の夏休みを 東京…

2.母の記憶

前回、女性とのお付き合いと 縁遠いことをお話いたしましたが、 それでも、私の人間性に重要な影響を与えてくれた 女性たちとの出会いはありました。   彼女たちからの得たものは、とりもなおさず、 後にお話する「内な…

1.少年の苦悩

私は、九州のある地方の街で 若い両親の長男として生まれました。   幼少期の私は病弱で、気持ちも繊細で、 同年代の女の子から心配される程、 弱々しい子供でした。   また、もともと我が弱い性格だったの…